日本インテリアプランナー協会

2018審査結果

公益財団法人建築技術教育普及センター 理事長賞

作品名称:『sitatte sapporo札幌フコク生命越山ビル』
応募登録者名:志村 美治
応募カテゴリー:商業施設

審査講評

 北の玄関口札幌駅と大通公園、すすきのまで延びる地下歩行空間(チカホ)の空間。長い冬の期間が続く市民にとって、大都市での利便性が高まり沢山の人々が集まる空間と、そこに接続されるビルとの接続空間である。
 厳しい冬の期間、一歩チカホに足を踏み入れるとそこには、木立のような木の空間が広がり、外の景観とは打って変わって暖かな空間に包まれている。直結されるビルとは境がなく、ビルの1階に向かう階段が人々の待ち合わせや憩いの場ともなっており、木材を使用し、効果的な照明を加えた空間と階段という空間の独特の気積がコラボし、全体の空間の魅力を引き立たせている。
 通常ビルへの出入り口でもあるので、ビルで働く人などは付属のエスカレーターで急ぐこともできるが横目に見える木の階段を見ながら一瞬の癒しを与えてくれる空間にもなっている。
 室内空間ではないが、インテリアプランナーの業務範囲として、十分に力を発揮できるものとして今後このような事例が増えていくことを期待したい。

sitatte sapporo札幌フコク生命越山ビル